今、求められる職種とは?(2020年10-12月求人傾向まとめ)
~働く私たちがこれからのために考えておくこと~
こんにちは。運営局の金高です。
VUCAな時代と言いますが、まさに2020年は新型コロナウィルス感染症の拡大により何が起きてもおかしくないことを実感する1年となりました。
労働市場においてもコロナ禍で求人数が減少する一方で需要が伸びている職種もあり、
傾向が二極化しています。
今回は最近の労働市場、2020年10月~12月の3か月間のスマートキャリア派遣の求人傾向をまとめ、今企業に求められていること、今後私たちが働くうえで考えておくことに迫ります。
◆2020年 労働市場の変化
コロナ禍の経済収縮により雇用情勢は急速に悪化、
2020年11月全国の新規求人数は前年同月比-21%、
有効求人倍率は前年同月1.55倍から1.06倍に落ち込み、
売り手市場だった転職市場に歯止めがかかった状況となりました。
※有効求人数とは
厚生労働省が全国のハローワークの求職者数、求人数をもとに算出。
有効求人数を有効求職者数で割って算出し、倍率が1を上回れば求職者の数よりも人を探している企業数が多く、下回れば求職者の数の方が多いことを示します。
◆今、求められる職種の傾向
スマートキャリア派遣もコロナ禍の影響を受け求人数は若干減少していますが、
その中でも求人数が伸びている職種があります。
スマートキャリア派遣求人職種ランキング(2020年10-12月)
前年同月比で伸び率が152%と高い「SE」の中でも、
開発フェーズの上流工程と呼ばれる企画から設計までのフェーズを担う「ビジネスアプリケーション系SE」や、社内の業務改善やコスト削減に影響を与えるITシステムの構築・運用に関わる「社内SE」の求人が増えています。
伸び率119%の「企画・マーケティング」では
Web広告運用やWeb集客など、Webマーケティング領域の経験者が求められ、
同じく伸び率119%の「Webディレクター」も
Webサイトの企画制作から、SEO対策、コンテンツ記事の作成など
Webに関連する幅広い経験と専門的なスキルが求められています。
前年と比較し求人が減少している「事務(専門事務含む)」では、
英語を使用した業務経験、データ集計経験、PowerPointでの資料作成経験など、
専門性のあるスキル・経験を伴う求人が多い傾向です。
◆スマートキャリア派遣では在宅勤務OKの求人が増加
パーソル総合研究所「第四回・新型コロナウイルス対策によるテレワークへの影響に関する緊急調査」(2020年11月実施)によると、テレワーク実施率は正社員が24.7%であるのに対して、派遣社員を含む非正規雇用は15.8%と低い結果でした。
また非正規雇用のテレワーク実施率を時系列でみると、
4月調査では17.0%、5月調査では18.7%、11月調査で15.8%と減少傾向ですが、
スマートキャリア派遣の求人は「完全在宅・一部在宅可」の求人は増加しています。
特に求人職種で伸び率の高かった「SE」求人の在宅OK率(※)は78%、
「企画・マーケティング」は71%、「Webディレクター」は65%と全体よりも非常に高い数値になっています。
(※)2020年10-12月のスマートキャリア派遣求人データより
これは、在宅勤務を可能にすることで、求めるスキル・経験により近い方に応募してもらいたいという企業側の意図が見られます。
「出勤する」よりも、「即戦力として自走できる」を優先する企業が増えているということです。
◆働く私たちがこれから考えておくこととは?
コロナをきっかけに企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)やRPA化が推進され、
今後もこの傾向は続くことが予想されます。
IT、Web関連の専門知識やスキルは今後も継続して求められるでしょう。
また派遣はもともとジョブ型雇用ですが、
コロナをきっかけに大手企業を中心に正社員にもジョブ型雇用が導入されてきています。
雇用形態を問わず、企業側が即戦力となる経験・スキルを求める傾向は今後一層強まるでしょう。
更に、AIの進化やDX推進など私たちを取り巻く環境はめまぐるしく変化していきます。
その変化にしなやかに対応するためにも、
スキルの棚卸やキャリア設計をより身近に捉え、
自分の強みを把握し、自分に足りない知識の学びなおしが重要です。
大切なのは、自分はどう働いていきたいのか、どうありたいのかです。
これを根幹に、スキルの棚卸・キャリア設計・学び直しに挑戦してみてください。
この記事を書いた人
金高幸恵(かねたか ゆきえ)キャリアコンサルタント(国家資格)
2児の母。2018年4月にスマートキャリアを利用してビースタイルに入社。
仕事と子育てを両立するため、時短で働く。
現在はスマートキャリアコミュニティの運営に携わっている。
入社までの詳細はコチラをご覧ください。
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