「伝統工芸の継承」「安定収入」どちらも実現できる働き方

―人事労務:小田桐 貴代さんのスマートキャリア―

伝統工芸を継承したい、
でも青森には伝統工芸と生活を両立できる仕事がなかった


―スマートキャリアという働き方を選んだきっかけは?


青森の母がつくる伝統工芸の技術を継承したいという想いがきっかけですね。

母は東北地方の伝統工芸品である山葡萄の木の皮を使ったカゴバッグを作る職人をする傍ら、25年以上無農薬で栽培しているジャンボにんにくを黒にんにくに加工しています。


その母が5年くらい前に“黒ジャンボにんにく”をもっと多くの人に食べてもらいたいと、青森県が開催する月1回の相談会に参加しながら商品化を目指していたんです。


その頃、私は神奈川に住んでいて正社員として人事労務の仕事をしていましたが、母から高齢なこともあり、私にもその相談会に参加してほしいと頼まれたんです。


そこから、有休を使ったりして月に1回青森と神奈川の行き来が始まりました。

1年半ほど行ったり来たりの生活を続け、やっと商品化できたんですが、生産・加工・販売を母1人ではやりきれなかったんですよね・・・


そのため仕方なく退職し、青森に移住して黒にんにくの販売を手伝うことにしました。

2016年のことです。


しかし黒にんにくの販売だけでは到底生活はできません。

安定した収入が必要でした。

青森は関東と比べると仕事自体あまりなく、あったとしても毎日フルタイムで働いても収入は少ないという環境です。


またフルタイムで働いてしまうと、生活のために働くだけで家業を手伝う時間もありません。

娘は神奈川に住んでいましたし、私は黒にんにくを関東で開催のマルシェで販売するため度々上京していたため、最初のうちは関東で年末調整など単発のお仕事をしていましたが、やはり安定収入にはならず・・・。


短日数・短時間なら関東と青森で行き来しながら両立が可能なのではと思い仕事を探し始めました。

条件は「週3-4日」「長期派遣」「人事労務」です。

そんな条件だとヒットしないかなと思いましたが、今のスマートキャリアの求人にめぐり会えました(笑)


職場見学で話をしたところ、色々柔軟に対応してくださるように感じ、ここなら大丈夫と思い2018年1月から働き始めました。

今年1月で丸3年となり、先日就業先での直接雇用も決定しました。



「稼ぐための仕事」でも
スキルアップできていて、やりがいもある

―「スマートキャリア」を利用して良かったのは、どんなところですか?


2つありますね。

1つはフレキシブルに対応いただき、柔軟な働き方ができている点です。


就業間もない頃は、月~木曜の8時半から7.5時間働いて、

木曜の仕事終わりに夜行バスで青森へ、金~月は家業を手伝い、

月曜の夜行バスで火曜の朝神奈川に着いて、そのまま出勤という生活をしていました。


この話をするとみんな驚いて心配されるんですが、私はそこまで苦ではなかったんですよ(笑)

ただ1年くらい前から、母の伝統工芸の技術を受け継ぎたいという気持ちが大きくなり、修行のためにももう少し長いスパンで青森に帰りたかったんですね。


そのことを就業先に相談したところ、

毎月7日頃から22日頃は出勤、月末月初は青森、青森にいる間も2-3日在宅勤務をするという月15日の勤務形態に変えてもらいました。

昨年4月の緊急事態宣言の際は、2か月間ずっと在宅勤務でしたし、直接雇用後も今までの働き方を継続できると言ってくださっているので、本当にありがたいです。


もう1つは、仕事を通してスキルアップできた点です。

今まで人事労務の仕事も長く経験してきましたが、就業規則の改定に携わることはなかったんです。


ちょうど就業を始めた頃、給与計算の外部委託などがあり就業規則の改定が必要でした。

就業先の社労士に相談したり、自分で調べながら改定案を作成して、上司に確認を取り、作り上げたことは自分にとって良い経験でスキルアップになりました。


どうしても「派遣」というと”言われたことだけをする”というイメージがありますが、スマートキャリアは、派遣であっても自分なりに考えをまとめて提案することができます。


従業員の皆さんが働きやすくなるような環境は何かを自分で考え行動できるのは人事労務の仕事をしている身としてやりがいがあっていいなと思っています。



伝統工芸での独り立ちを目指しつつ、
仕事のレベルも高めていきたい

―今後どのように仕事を続けていきたいと思っていますか?


夢は伝統工芸を継承することなので、比率は徐々に伝統工芸を増やしていきたいとは思っています。


ただ、ものづくりの技術を習得するにはまだまだ勉強すべきことも多く長期戦です。

人事労務の仕事を両立していかないと伝統工芸での独り立ちは達成できないと考えています。


稼ぐための仕事ではありますが、性格上、言われたことだけをするのは物足りなくつまらないと感じます。

これからは直接雇用となり、就業先でも新しい事業が始まる予定です。

今までより深く、もう一歩踏み込んだ仕事を楽しみたいと思います(笑)



―最後に、小田桐さんにとってのスマートキャリアとは?


スキルを最大限に活かしつつ、自分が希望する働き方が叶えられるところです。

生活を優先して夢の実現のために時間が取れないという方もいるかと思いますが、

『自分の成し遂げたい夢』と『安定収入』

スマートキャリアならどちらも実現できる可能性が高いのではと感じます。



写真左:東北地方の伝統工芸品、青森の天然山葡萄の木の皮で編んだカゴバッグ

山から皮を取ってきてカットしてなめすという材料つくりから作業が始まります。

最初に作ったバッグは愛着があるため手放せず大事にしています。


写真右:ジャンボにんにくを1年半かけて商品化した黒にんにくの品々です。

女性向け贈答用として喜んでいただけるようなパッケージデザインにしました。

どちらの商品にもご興味ある方は下記サイトをご覧ください

手づくり工房 あかね http://r.goope.jp/akane





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