「人生100年時代」が到来。今後30~40年続くキャリアのために

「人生100年時代」が到来。
これまで以上に「自信を持てるスキルや経験」が必要となってくる時代です。
育児と仕事を両立するだけでも大変なママたちは、どのように新たな学びを得て、スキルアップを図っていけばいいのでしょうか。
 2児のママであり、経営者であり、「時短ママ戦略活用アドバイザー」の肩書も持つ株式会社ルバート代表の谷平優美さんに、「将来を見据えて、今、磨いておくべきこと」を語っていただきました。

◆働くことの楽しさ・喜びを知ったから、ずっとそれを感じ続けていたい 

「社会人になる前から、結婚して子どもが生まれたら雇われない働き方をしてみたいと考えていた」という谷平さん。 

人材業界で新規事業立ち上げ、Web企画、マーケティング、法人営業などを約10年経験した後、28歳で退職し、30歳で第一子を出産。ところが、保育園に入れずに待機児童となり、子育てしながら無理なく働く道を模索し始めます。

 認証保育園を利用しながら、フリーランスでサロン講師、就職講座講師、キャリアカウンセリングなどの活動をするものの、得た収入はすべて保育園代に消えてしまう。家事・育児の負担の重さや孤独感から、ノイローゼ気味になったこともあったといいます。 


「それでも働くことをあきらめたくなかったんです。歯磨きしたり手を洗ったりするのと同じように、働くことは私にとって、生きていく中で当たり前にするものだったから。

そして、20代で働くことの楽しさや喜びを覚えたから。人の役に立って、自分の存在価値を実感できるような仕事をずっと続けていきたかった。でも、当時は『女性活躍推進』の政策が生まれる前。

日本社会には子育てをしながら働けるインフラがないと感じ、それを課題として発信していこうと考えたんです」


こうして、谷平さんはルバートの前身である『ママハピ』を創業。

『誰もがしなやかに変化し続けられる社会』を目指し、子育て中の女性向けのマーケティング、イベント、Webプロモーション、メディア運営などを通じて女性の多様な働き方をサポートしてきました。 

その中で実感しているのは、「ビジネスリテラシーを高める機会に恵まれてこなかった女性が多い」ということだといいます。 

「自分が直接関わる仕事だけでなく、事業全体・組織全体へ視野を広げ、ビジネスリテラシーを高める。それにより、キャリアの選択肢や可能性は大きく広がるはずです。

当社のメンバーはほぼ全員が育児中ママで週3~4日勤務の時短スタッフですが、私はビジネスの仕組みや営業戦略なども稼働時間の長短に関わらず全員に対して話し目線を上げてもらえるよう意識しています。 

ニュースサイトなどで仕入れたビジネストレンド情報なども、チャットツールで共有。事業運営に携わる際の目線を一段ずつでも上げていけるように、ビジネスリテラシーを磨く機会を提供することを意識しています。 

ビジネスリテラシーが上がれば、指示されたとおりに業務をこなすだけではなく、自分の意思を反映したり改善したりしていけます。自分で工夫して、主体的に推進していく力が身に付けば、可能性が広がるだけでなく、仕事の楽しさをより実感できると思いますから」 


◆ビジネスリテラシーを高めるために、アクションを起こそう

谷平さんのように、メンバーの成長を促してくれるような経営者や上司が存在しない場合、独自でビジネスリテラシーを高めるためにはどうすればいいのでしょうか。

 意識すべきポイントと、谷平さん自身が実践していることをお聞きしました。 


●毎日、少しずつでも「インプット」を

「移動中、子どもが寝た後、朝の始業直前など、スキマ時間を使って本やネットニュースを読むなどして、『インプット』を習慣づける

少しずつでも情報を取ることを積み重ねていけば、大きな変化につながるでしょう。私の場合は、Googleアラートで『女性活躍』『働き方改革』など、自分のテーマに沿うキーワードを設定し、該当記事を効率的にチェックできるようにしています。

 また、同業他社の動向のほか、他業種の新しい取り組みにも注目します。まったく異なる業種でも『あの会社がこんなSNSキャンペーンをしている。うちの会社でも取り入れられないか』といった視点で見ていますね」  


●「家庭」「職場」「保育園(学校)」以外の場へ参加する 

「私自身、家と会社と保育園の3ヵ所をまわるだけでいっぱいいっぱいになりがちなんですが、ランチタイムを利用するなどして、外部の人に会う機会をつくることは大切だと思います。

どうしても時間がなければ、WebやSNS上のコミュニティに参加するのでも構いません。

会社・保育園(学校)という狭いコミュニティだけに閉じこもらず、別の価値観に触れ、刺激を得る機会を持つべきだと思います。そうした場で、これまで縛られていた『思い込み』を取り払えることもあります」 


また、職場・保育園(学校)以外のコミュニティは、新しい考え方や価値観を取り入れる以外にも活用できると、谷平さんは言います。


「今後、女性がキャリアを積んでいくためには、『発信力』『交渉力』を身に付けることが大切だと思います。

女性は特に、職場に問題点などを発見しても、『私が我慢すればいい』と封じ込めてしまう人が多いんですよね。

でも、社内に対しても、ときにはお客様に対しても、間違っていることは間違っていると指摘し、主張や提案ができる力、それによって課題解決や状況改善に導く力を養うべきだと考えています。

ママさんの多くは、コミュニケーション力は高いんです。

ソフトな話し方で、場の雰囲気を和ませるのは得意。一方、自分の考えを述べたり、交渉したりということは、苦手な方が多いと感じます。

けれど、『自己発信』や『交渉』ができないことで、苦しい状況を打開できなかったり、チャンスを逃してしまったりすることも。それはとてももったいないと思うんです。

その点、コミュニティで開かれるワークショップなどは、自分の考えを発信し、議論するトレーニングの場として活用できるのではないでしょうか


ほか、PTAの役員や地域活動などの場でも、意識して取り組むことでビジネススキルアップにつながると、谷平さんはアドバイスを送ります。


いろいろな人が集まって、それぞれに好き勝手な意見を言い合う場で、それらをとりまとめる。そんな経験を通じて、『調整力』『巻き込み力』など、ビジネスでも活かせるスキルが養われます。多様な人が集まる場所にこそ、成長のチャンスがあると思います


●ロールモデルを見つける

女性は、マネジャーなど責任あるポジションに就くことに対して尻込みしてしまう人も多いようです。 「能力は高いのに、自分でフタをしてしまっている人がとても多い」と、谷平さんは感じています。 


「皆さん、どこかで自分に自信がない。または、『完璧』を目指さなければならないと、プレッシャーを感じてしまっています。

けれど、実際、マネジメントポジションに就いている女性たちの話を聞いてみると、意外と手が届くレベルにあることがわかるでしょう。

『私にもできそう』と自信を持ち、キャリアに対する発想の転換ができることもあります。

社外の交流会でもワークショップでも、もちろんSNSなどでもいいので、手が届きそうなレベルの『ロールモデル』となる女性を探してみてはいかがでしょうか


◆無意識の「こだわり」を手放せば、学びの時間を生み出せる

家事・育児・仕事に追われる中、「新しい活動を始める余裕なんてない……」と思う方も多いと思います。 けれど、谷平さんは「『謎のこだわり』を捨てることで、時間は生み出せる」といいます。 


「頑張りすぎのママさんには、『こだわりを手放す力』を身に付けていただきたいと思います。例えば、『掃除機は毎日かけるもの』といった固定観念に縛られてはいないでしょうか。

けれど『週2回でOK』『お掃除ロボットに任せる』など、ちょっとした意識転換で習慣は変えられ、時間が生まれます。家事にしても、『私がやるもの』と決めつけず、夫と分担できることを探ってみてください。


これまで無意識に行っていた習慣を見直し、新しい仕組みをつくることは、時間にゆとりができるだけでなく、ビジネススキルアップにもつながります。

家庭内で家事・育児の段取りを組み、チームワークを回していくのは、ビジネスシーンにも共通することですから」


「人生100年時代」と言われる昨今、「ママのキャリア」に対して、自らも2人の子どものママである谷平さんは、どう捉えているのでしょうか。


「目の前の子育てがあまりに大変すぎて、視野が狭まってしまうのは無理もないことだと思います。

私自身がそうでしたから。けれど子どもが10歳くらいになって手が空いたら、その先には30年~40年の人生があります。

子育て期間中より、子育て後の人生の方が圧倒的に長い。その人生を、納得のいく選択をして送れるようにするためには、やはり自分を磨き続けることが大切だと思います。新しい情報を取り入れる、新しい人に会う、そんなレベルでいいんです。その1ステップが、10年後、20年後に大きな差になっていくでしょう。


スキルを磨いて、仕事を楽しめるようになること。

私にとってそれは、子どもの教育のために大切にしていることでもあります。お母さんが仕事を楽しんでいることで、子どもたちが『仕事は楽しい』『成長するのは楽しい』と思ってくれるはずだから。『ここまでしかできない』とブレーキをかけず、できることを精一杯やることが、キャリア教育の一つの形であり、愛情だと思っています」



スマートキャリアコミュニティはFacebookで運営しております。 
参加されたい方はこちらをご覧ください。
 Facebookグループへの参加申請はこちらです。 

3つの質問にご回答いただけた方のみグループにご参加いただけます。

 ※承認は土日祝日・年末年始を除き対応しております。承認までにお時間がかかる場合があります。予めご了承ください。 

0コメント

  • 1000 / 1000